坊主、髪が薄い人の恋愛

坊主、髪が薄い人の恋愛

将来自分もハゲるであろうと確信したのは、私が中学3年生の正月でした。

 

我が家に親戚一同が勢揃いし、盛大に新年を祝ったのですが、私は衝撃の事実を知ってしまいました。
父方の叔父、従兄弟、そして、父と成人男性のほとんどがハゲていたのです。
そうでない人も、まだ若かったり、実は薄くなり始めていたりと、ことごとく髪に問題を抱えていました。

 

私自身も、同級生に比べて、体毛が濃く、男性ホルモンが多いようで、将来ハゲてしまうに違いないと確信しました。

 

その日から私は真剣に自分の将来について考え始めました。

 

将来、結婚はしたいと思っていましたが、私の髪に残された時間は人よりも長くはありません。
電撃戦で、結果を残さなくてはいけません。
問題はそのリミットをいつに設定するかということでしたが、25歳と設定しました。

 

私には5歳年上の兄がいました。
兄を5年後の私に置き換えて、どういう未来になるのかという参考例として、捉えることにしました。
当時、兄は20歳だったのですが、まだ髪に余裕がありました。
10年は難しくても、5年なら何とか持てるのではないかと思い、25歳までに結婚しようと心に決めました。

 

それからの私は自分を磨くことに力を入れました。
それまでは、近所の理容室のお任せカットで、1年中ジャージ姿でした。
しかし、美容室に通うようになり、お洒落な髪型にし、服も雑誌で紹介された流行りの服を着て、身嗜みを整えました。

 

平行して、髪の毛のケアも始めました。
美容室で正しい髪の毛の洗い方をならい、家で実践しました。
洗髪後の頭皮のマッサージも欠かさず行いました。

 

髪の毛に負担がかかるパーマや染色はできるだけ避けました。
どうしても色を変えたい時は自分ではやらず、必ず美容室でやってもらうようにしました。

 

高校生になると、自分磨きの効果か、私にも彼女ができるようになりました。
周りの友人が楽しく男女交際していたのですが、私だけは将来の嫁探しをしていました。
「今」を楽しむ彼女と「未来」を見据えている私とでは当然温度差があり、上手くいくはずもありません。
長続きすることのない交際を何度か繰り返し、私は大学に進学しました。

 

大学進学後は、サークルや課外活動、そして、交際費を稼ぐためのアルバイトに精を出しました。
出会いのきっかけがあるかもしれない学校の授業も手を抜かないように、せっせと通いました。
高校時代の嫁探しが不調に終わってしまいましたし、リミットを考えると大学時代は私にとって天王山となる大切な時間でした。
そして、徐々に額が広くなり始めており、何度かハゲてしまう夢を見るなど、焦りも出てきていました。

 

また未来サンプルの兄は、23歳となり、一見して薄くなり始めているのが分かるくらいに進行しており、より一層、私は25歳のリミットを意識するようになりました。

 

しかし、この大学生の時に、これまでの生き方を否定するよう出来事がありました。

 

それまでの大学生時代も相変わらず、出会いを求め続け、彼女ができても長続きせずを繰り返していました。

 

大学4年生の時のことでした。
当時、私は外国からの留学生の生活をサポートするボランティアに参加していました。
そこで、私は同い年の台湾からの留学生と出会いました。
彼女は日本語を話すことができたのですが、日本での生活に馴染めるよう私たちがサポートしていました。
ある時、飲み会の席で、自分のコンプレックスが話題になりました。
お酒が入っていたこともあり、私は素直に髪の毛が無くなる恐怖について話しました。
そのために髪のある内に結婚相手を見付けたいという事も伝えました。
それを聴いた彼女が言いました。
「日本人はどうして、そんなに髪がないことを悲観するの?
身体的なマイノリティになるのが恐いの?
ヨーロッパに行って肌が黄色いことも悲観するの?
あなたの頭は少しもおかしくない。
髪の有り無しだけで、あなたを判断する人と結婚したいの?」

 

私はちょっと驚きました。
少し飛躍し過ぎてる部分はあるものの、今まで誰からも言われたことのない内容で、ストンと私の中に入ってきました。

 

これまでの私は外見ばかりを意識して、見た目を良くすることばかりで、自分の内面には全く目を向けていませんでした。
彼女との関係も、自分に合う合わないだけで判断し、彼女の人間性や自分とは違う個性を受け入れようとはしていませんでした。
「ハゲてしまう、リミットが来てしまう、早く結婚する相手を決めないと」
と、自分で勝手に決めたことに恐怖心を抱き、視野が狭くなっていたのかもしれません。

 

コンプレックスを持つと、そこを庇おうとして、人間的に小さくなってしまうのだなと痛感しました。

 

それまで、頑張って来た7年間を否定されるような出来事でしたが、逆に清々しさすら感じました。
それまで、強迫観念から肩の力を入れてやってたことから解放され、心身ともにニュートラルな感じになりました。

 

その後、リミットの事は考えず、必要以上に髪の毛の心配をするのも、出会いのためだけの無意味な活動も全て止めました。
しばらく彼女もできなくなりましたが、自分らしく生きて、内面的に成長しようと思っていました。

 

そして吹けば飛ぶような前髪しか残っていなかった26歳の時、仕事で知り合った人と付き合う事になりました。
薄くなった頭を含めて、彼女は受け入れてくれました。
ハゲていることをリカバーするだけの魅力を私の中に見付けてくれました。

 

正直、ハゲていることは恥ずかしいですし、自分ではどうしようもないことです。
しかし、ハゲていても付き合うことは出来ますし、結婚することだってできます。
ハゲていることをリカバーするだけの魅力を持つことが大切だと思います。

 

ちなみに私の兄も、順調に髪が少なっていきましたが、立派に恋愛し、30歳で結婚することができました。

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